お箸の種類
家内喜(やなぎ)と言霊思想(ことだましそう)
┃家内喜(やなぎ)と言霊思想(ことだましそう)┃
貴方は、家内喜(やなぎ)という言葉をお聞きになった事ございますか?
日本では、古来より元旦の朝には、白木(素木)の柳の中太両細箸
を祝い箸に使い、歳神様にお供えしたおせちを神様と一緒に頂く
文化があります。
ハレの日に使うお箸には、神の依代(よりしろ)と言われる
霊木の中でもお正月には、柳の木の中太両細箸を祝い箸として使われます。
柳のお箸を使う理由は、春一番に芽吹く柳は縁起が良いとされ
柳の木をお箸(白木・素木)にして使い新春を寿ぐ(ことほぐ)ことで
家族の一年の幸せを一年を司る歳神様がお見えになる元旦には、
縁起の良い霊木である柳の中太両細箸でお供えしたおせちを
神様と一緒にいただく事が良いとされています。
*寿ぐ(ことほぐ)とは、喜びや祝いの言葉を述べる。言葉で祝賀する。
縁起が良い霊木の柳で新春を寿ぐ(ことほぐ)事は、新春の祝の
言葉を述べる事で喜ばしい事だと信じられています。
これは、日本に古くから信じられていた言霊思想(ことだましそう)による考え方の、神が言葉に宿ると言われている事によるものだと思われます。
その柳という言葉を音で「家内喜(やなぎ)」という
縁起の良い言葉に置き換えたのも言霊思想によるものでしょうね。
*「家内喜(やなぎ)」とは、家族が喜びの多い一年過ごせますようにと歳神様にお願いするのです。
ご存知でしたか?
当社では、日本製のこだわりの祝い箸は、
江戸の祝箸染め二重五膳
http://www.bs-aqua.co.jp/waribashi/edo_iwaibashi/index.html
京の祝い箸ヘギ入り五膳まで、
http://www.bs-aqua.co.jp/waribashi/kyou_iwaibashi01/index.html
日本の素材で日本で加工した祝い箸を用意しています。
お箸は、日本で加工した本柳の特別な太口を採用しています。
一般的な祝い箸。
jimdo【種類】┃家内喜(やなぎ)と言霊思想┃
2013/12/19
神々の箸
古来よりお箸は、神のものでした。
神に供える神饌には、火を通して調理した熟饌(じゅくせん)
と火を通さないもの生饌(せいせん)があります。
マッチやライターの火を使わないで古代の「御火鑽具」(みひきりぐ)
や火打ち具を使い切り出した清らかな火(忌火(いみび))
で調理したのが熟饌です。
*忌火(いみび)とは、神道で「清浄な火」の事。
火を通す事は、単に調理するだけではなく、清浄な火を使い、
火の持つ浄化力で祓い清める(はらいきよめる)という大きな
意義があります。
その熟饌と供進されていたお箸ゆえに大切な祭りや
神事等の特別な日(ハレの日)に限られて使われていました。
神にささげる箸は、格別に清浄さが要求され神が天下ると
言われている霊木で箸を作るのを常としました。
神が箸に天下り人間と共に食事を取るお箸は、
特別の日(ハレの日)のお箸として神事、儀式、祝儀などに
使ってきたのが、柳の白木を使った「中太両細箸」という両口箸です。
お箸で最も高貴なお箸が、柳の白木(素木)「中太両細箸」といわれる
のは、神様がお使いになるお箸だったからです。
中国などの金や銀製そして象牙のお箸ではなく、上述の柳の白木(素木)「中太両細箸」です。
jimdo【歴史】┃神々の箸┃
2013/12/25